都会の根っこと、田舎の根っこ
静岡駿府城外堀の徳川家康公直属の薬草園址の土地に、大学から頂いた「佐渡おけら:生薬名 ソウジュツ」を、植え始めました。一年ぶりの耕運機の出動です。土の香りが体全体にしみわたり私の体をリラックスさせます。店の裏に住む園長にお許しを得て今年は新たに2か所新しい場所を貸していただくことになりました。新しい土地に耕運機を入れてみると、ものの10分でエンジン停止。今まで修善寺の畑でいくら雑草に覆われた土地でも、このようなことがなかったので大変驚きました。土の中は、想像 以上に根がぎいしり詰まり、まるで脳の中の神経細胞を思わせるような状態でした。
コンクリートで囲まれている僅かの土に、雑草たちの壮絶な戦いが繰り広げられていたのです。時間に追われていると、神経伝達が入り乱れ、この土地と同じように成りかねないのです。考えてもしょうがないことを考えてしまうのは、人間の宿命でしょうか。私も明日から雑草の根を抜きながら、頭の中でのいらない考え事を減らしていこうと思いました。
薬剤師 鈴木寛彦

