kanpo Medicine(漢方薬)
今や世界の経済の中心が中国に傾きかけている。2000年の時を越え、再び竜が目覚めたようである。その中国で今、日本のラーメン屋が人気であると聞いた。いつの時代も同じであるが、日本人は特有の英知と器用さをはたらかせて、長き歳月の間にラーメンを日本化し、そのおいしさを極めた。
私たちが行っている漢方療法も1500年の間に中国医学を日本化し、日本人に適する漢方療法として完成させた。漢方医学は中国式のものから日本式のものへと変化をとげたのである。中国医学に基づいて日本で成立した伝統医学それが、kanpo Medicine(漢方薬)である。
以前私は、度々中国に研修に訪れた。当時まだ人民服をきている方も多く見られた。地元の有名な大学病院で診察を受け、出された漢方薬の量には驚いた。10倍である。私の性格から言えば少量で的確な治療効果を生んでくれる日本の漢方薬が証に合っているようだ。同じように、必要最低限の処方と、期間でよい結果を出せる技を身につけることが私の目標である。
薬剤師 鈴木寛彦
参考文献;漢方第三の医学 薬学博士 田畑
隆一郎著
静岡駿府城外堀の徳川家康公直属の薬草園址の土地に、大学から頂いた「佐渡おけら:生薬名 ソウジュツ」を、植え始めました。一年ぶりの耕運機の出動です。土の香りが体全体にしみわたり私の体をリラックスさせます。店の裏に住む園長にお許しを得て今年は新たに2か所新しい場所を貸していただくことになりました。新しい土地に耕運機を入れてみると、ものの10分でエンジン停止。今まで修善寺の畑でいくら雑草に覆われた土地でも、このようなことがなかったので大変驚きました。土の中は、想像 以上に根がぎいしり詰まり、まるで脳の中の神経細胞を思わせるような状態でした。
コンクリートで囲まれている僅かの土に、雑草たちの壮絶な戦いが繰り広げられていたのです。時間に追われていると、神経伝達が入り乱れ、この土地と同じように成りかねないのです。考えてもしょうがないことを考えてしまうのは、人間の宿命でしょうか。私も明日から雑草の根を抜きながら、頭の中でのいらない考え事を減らしていこうと思いました。
薬剤師 鈴木寛彦
むつごろう健康5か条の掲げた言葉に、「無理せず、無駄せず、継続する」があります。手前味噌ですが、柔道を始めて1年半が経ちます。一度は継続を諦めましたが、なんと先月一級試験に合格いたしました。41歳のスタートは、思ったより厳しく、張り切って無理をしたり、無駄に動き過ぎると翌日に腕が痛み、練習の継続が難しくなります。その教訓から無理の体勢を避け、相手の力を借りて技をかけるように心がけています。私流継続の秘訣です。話は変わりますが、人は誰でも自分をよく見せたいもので、はじめてあった人に無理してよいところを見せてしまうと、継続してお付き合いしていくのが大変になってしまいます。無理は禁物、自分のペースで。また、私の漢方の師、田畑隆一郎先生のお宅にお邪魔したときのことですが、家の中には必要最低限のもの以外はほとんど無い状態で、奥様がおっしゃるには先生は要らないものは全て捨ててしまうとのことでした。食事も粗食を実践しています。全てにおいて無駄がないのです。80歳になっても鮮明な先生の頭脳の秘訣がよく分かりました。実は、皆様が服用されている漢方薬も、体調を整えるための薬草が数種類、無駄なく入っています。長い年月研究し尽くした結果で、同時にその成分は決して人体に無理が無いように出来上がっています。3000年間継続されている秘訣がここにあります。生活環境が変化した現代社会の中では、漢方薬の効きがはっきりしない場合もありますが、無理なく継続していかれることが大切と考えております。
今年1年よろしくお願いいたします。
薬剤師 鈴木 寛彦

